佐倉市の評判とは?土地価格や不動産売却価格
佐倉市は千葉県北部に位置し、交通網が整備され、都心や成田空港へのアクセスが良好です。大型施設やコワーキングスペースがあり、子育て支援制度も充実しています。住民からは通勤や買い物の便利さが評価される一方、住宅増加による渋滞や遊び場の少なさが懸念されています。
目次
佐倉市とは?
佐倉市は、千葉県北部にあり都心から40kmほど離れたところに位置する町です。交通機関や施設、子育てに関する環境も充実しています。
◇交通
市の東西それぞれに京成電鉄本線やJR総武本線・成田線が通っており、都心までは約60分、成田空港と千葉まではそれぞれ約20分でアクセス可能です。さらに1982年(昭和57年)に開通したユーカリが丘線といったモノレールが運行しており、タウン内のすべての住居から徒歩10分でアクセスできます。
また、南部には東関東自動車道と国道51号線が通っているため、東京・成田へ車でアクセスする場合も便利です。国道296号線も通っており、市内の主な生活道路として利用されています。
◇施設
佐倉市は、車で1時間圏内に数々の大型施設があり、老若男女問わず楽しめるスポットが多いです。東京ディズニーリゾートをはじめ、ららぽーとTOKYO-BAYや成田ゆめ牧場、千葉市動物公園などがあります。
また、市営の駅前にはリモートワークなどができるコワーキングスペースもあるため、フリーランスの方なども暮らしやすいのも魅力です。
◇子育て
佐倉市は子育て制度など、子育てに適した環境が完備されています。例えば、中学3年生までの子どもが利用できる医療費の助成制度や子育てコンシェルジュによるサポート体制が充実しているため、子育て中の親御さんたちも安心です。
また、子どもの急病の際に利用可能な小児初期急病診療所や大学病院などの医療機関も充実しています。
さらに、市内の学校では校内で給食がつくられているなど、食事面での安全性も高いのもメリットのひとつです。
佐倉市の評判は?
佐倉市に実際に住んでいた方の口コミでは、次のような声がみられました。
◇40代男性
朝の通勤時、総武線快速の始発があり通勤には非常に楽だった。 駅周辺にはコンビニ、スーパーがあり、仕事帰りに生活用品を購入できた。
最近では住宅も多くなり、朝と夕方の通勤時間帯だけでなく、昼前後でも車が多くなり、渋滞がしばしばおきている。
引用元:スマイティ
通勤ラッシュ時は座れないことがほとんどで、ストレスに感じる方も多いです。佐倉市はJR総武本線が通っており、始発があるため通勤時も座って過ごせるため心身共に負担を軽減できるのが口コミからも分かります。
また、徒歩圏内にスーパーが多いため帰宅途中に買い物が必要な場合でも立ち寄りやすいのもうれしいポイントです。しかし一方で、住宅が増加して渋滞が起きやすくなっているというデメリットな感想もありました。
◇20代男性
駅からも徒歩15分程度で周りには飲食店やスーパーや病院などあり不便ではありません。車を少し走らせると色んな地域へ行けるので飽きないところです。 強いて言うならJRが周辺にあれば交通面に関しては良かったかも知れません!
特にはありませんが、遊べる所が無いところです。 電車や、車を使って移動しないと無いため友人と遊ぶにはやはり移動が必須になっております。
引用元:スマイティ
徒歩15分圏内に飲食店やスーパーなど買い物ができる場所があって利便性がよいといった声もあり、佐倉市の魅力のひとつといえます。高速道路や国道51号線・296号線もあるため、少し車を走らせるだけで周辺地域から都心までアクセスできるのも魅力です。
しかし、遊べる場所が少ないため、友人と遊ぶためには少し遠出が必要な点がデメリットといえます。
◇30代女性
街がかなり独創的で、他にはないまちづくりをしています。バスが走らず代わりにモノレールが走っている、など、可愛らしい部分が多いです。
交通の便がやや不便です。特急が止まらないので、主要駅に出るまでに時間がかかります。JRを使うのに、船橋まで出なければならないのと、千葉に出るのに、津田沼まで出なければならないことが、不便です。
引用元:スマイティ
バスではなく、モノレールが走っていて可愛らしい町並みなのもポイントです。一方で、特急が止まらないため主要駅に出るまでに時間がかかること、千葉に出るまでに津田沼まで出なければならないといった点を不満に思う方もいます。
佐倉市の売却相場は?
画像出典:フォトAC
佐倉市で不動産売却を行う上で重要なのが売却相場を知ることです。不動産の売却価格は、佐倉市全体の評価でも決まりますが、さらにエリアや売却する時期、不動産の種類によっても変わってきます。
◇マンション
佐倉市のマンションの平均売却相場は2022年第4四半期〜2023年第3四半期時点で1,860万円、築年数が26年、専有面積76㎡が平均です。
さらに佐倉市のマンション売却価格の相場をエリア別でみると、高いエリアは王子台で、2,800万円、低いエリアは大蛇町で740万円となっています。直近6ヶ月のマンション売却相場は、最も高かったのが2024年5月で2,581万円、6月以降は上昇・下降を繰り返しているのが現状です。
◇一戸建て
一戸建て住宅の売却相場は2,560万円で、築年数が21年、建物面積が122㎡が平均となっています。戸建て住宅の売却価格で最も高いエリアは井野で4,890万円、低いエリアが臼井田で250万円です。
一戸建ての直近6ヶ月の価格相場推移は、最も高かったのが2024年3月の2,536万円で4月以降は下降気味でしたが、8月になる2529万円まで回復し上昇傾向にあります。
◇土地
土地の売却価格相場は1,807万円、土地面積は374㎡、坪単価は20万円が平均です。土地の売却価格が最も高いエリアは井野町の2,100万円、低いエリアは畔田で90万円となっています。
直近6ヶ月の土地の売却価格相場は、最も高かった時期が2024年4月の2,152万円で、5月以降は2,000万円を切っており、8月時点で1,860万円まで落ち込んでいます。
出典元:イエウール
佐倉市の土地価格は?
佐倉市の地価を把握しておくのも不動産売却において重要な要素のひとつです。地価はエリアによっても異なるため、売却予定の物件のエリアが現在どのくらいなのか動向を確認しておきましょう。
◇佐倉市の地価
佐倉市の地価は平均が6万5,474円/㎡、坪単価が21万6,444円/坪で変動率は+1.33%と、上昇傾向にあります。市内で最も地価が高いエリアは、大崎台の11万5,000円/㎡です。
また、2023年の宅地の平均地価は6万4,409円/㎡、坪単価が21万2,924円で変動率は+0.01%となっています。
一方の商業地の平均地価も11万700円/㎡、坪単価は36万5,950円で変動率は+1.17%といずれも上昇傾向にあります。
出典元:土地代データ
◇地価が変動する要因
地価変動の要因は、経済的要因と社会的要因の2つです。経済的要因の中でも災害・投資家による買占め・金融緩和政策の3つの要因に分けられます。
災害
災害により、地盤沈下や液状化など地質の問題が露呈したことで地価が下落するケースは少なくありません。近年では防災意識も高まっており、ハザードマップなどであらかじめ確認する方も多いため、地質に問題があるエリアは選ばれなくなり大幅な下落につながります。
投資家・投資機関による買占め
もとより、海外の投資家から見た日本の不動産物件は、ローリスク・ハイリターンでお買い得という認識を持たれています。特に円安が加速すると海外の投資家や投資機関は買占めに走るため、その分地価が上昇するという仕組みです。
また、金融緩和政策では住宅ローンの金利引き下げにより、マイホームを建てる層が増加し地価が上昇していますが、逆に金融緩和政策を打ち切ると地価が下落します。
社会的要因による地価変動
社会的要因には、都市開発・大企業の参入(移転・倒産)・大型施設の建設・地域のブランディング・人口増加が挙げられます。
都市開発・再開発計画が発表された直後に地価が上昇したケースも珍しくなく、近年でいうと札幌市の再開発や天神ビッグバンなどがそのケースです。大企業の参入や大型施設が建設された場合も景観や利便性が向上して人気が出る上、企業の参入は従業員が移住してさらに人口が増えるため、地価が高騰します。
佐倉市は千葉県北部に位置し、都心から約40kmの距離にあります。交通網が整備され、京成電鉄やJRが市内を通り、成田空港にもアクセスしやすいです。モノレールも運行されており、利便性が高いです。また、市内には大型施設やコワーキングスペースもあり、子育て支援制度や医療機関も充実しています。
居住者の口コミでは、通勤や買い物の便利さが評価されていますが、住宅増加に伴う渋滞や遊び場の少なさがデメリットとして挙げられています。
最近の不動産相場では、マンションの平均売却価格が約1,860万円、一戸建てが約2,560万円です。地価も上昇傾向にあり、平均地価は約6万5,474円/㎡です。地価変動には経済的および社会的要因が影響を与えています。